内視鏡内科・胃腸内科

院長のIBD治療へのこだわり

当院ではECCO(European Crohn's and Colitis Organisation)診療ガイドラインに則り、 “科学的根拠に基づいた標準治療(EBM)”を行います。当院のIBD治療目標は「臨床的寛解」や「内視鏡的寛解」ではなく、「組織学的寛解」です。「組織学的寛解」とは、顕微鏡レベルで炎症が制御された状態を指します。組織学的寛解を達成することにより、再燃のリスクを極限まで抑えることが可能となります。組織学的寛解を維持することが出来れば、健常人と何ら変わりない生活を送ることが可能です。
ここ20年の間にIBD療薬は目覚しい進歩を遂げました。ほとんどのIBD患者さんは、外来診療で適切な治療を受ければ、入院することなく病気をうまくコントロールする事が出来ます。しかし、IBDは均一な疾患ではなく、患者さんごとに病態が少しずつ異なります。そのため、全ての患者さんに全く同じ治療を施しても、効く人と効かない人が出てきます。理想を言えば、治療を開始する前に治療効果予測が出来ればいいのですが、残念ながら、現状では重症度に合わせて薬(下記)を順番に試してみて、治療効果が乏しければ、別の治療法へ切り替えていくといった地道で根気のいる作業を経て、最終的に最適な治療法へと辿り着きます。

私はこれまで、消化管免疫の基礎を大学院時代に学び、アメリカ留学中にはIBDの基礎研究を行い、スウェーデンではIBD患者の臨床研究を行なって参りました。帰国後は、大学病院で難治例や重症IBD患者さんの治療をたくさん経験して来ましたので、IBDの病態メカニズムと臨床症状との繋がりについて、十分な知識と経験を持ち合わせています。

先ほども述べたように、IBDの病態は人それぞれ異なります。なぜなら、この病気は一つの異常が原因で起こっているのではなく、様々な要因(環境、食事、ストレス、遺伝的背景など)が複合的に影響を及ぼすことにより、生体内での炎症と抗炎症のバランス(ホメオスタシス)が乱れた状態が病態を形成しています。そのため、適切な治療を行うためには免疫学的知識と病態の理解が非常に重要となります。

当院では個々の患者さんの病態を臨床所見や内視鏡所見、血液検査から得られた情報を十分に考慮した上で、最適な治療薬を選択して治療を行います。当然、治療薬を使うことによるメリット、デメリットを患者さんに十分に説明した上で、治療方針を決定します。「治療ガイドラインに書いてあるから」といった安易で無責任な治療は一切行いませんので、安心して受診してください。

(注)当院では青黛(せいたい)や広島漢方などの未承認治療は行なっておりません。 また、他院で未承認薬を内服している患者さんに関しても、安全性を担保出来ないことから、当院での診療をお断りする場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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